はじめに：
このお話は、少女義経伝・弐の静エンドＢを一度は見たことがあることを前提に
ネタバレを全く気にすることなく書いてあります。
ご了承ください。

 

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某月某日。スコール。

 

安南王国にやってきました〜。
ここは別名大越ともいうんですよ〜。
詳しくは自分で調べてくださいね〜。

 

でも〜昔は栄えてたそうなんですが〜
この国は今やとっても荒れ果ててるんです〜。

 

はい〜もちろん私、みなさんのために踊りました〜。
弁慶さんはおひねりを集めてました〜。

 

そうしたらですねえ〜。
この国のお役人さんに税金として、おひねりの２０割払えと言われました〜。
弁慶さんは押し問答してたんですけど〜暴力はよくないので〜

 

ふたりの　ラ　ヴ　ラ　ヴ　アタックでお引き取り願いました〜。

 

こんな国が私の故郷なはずないですよね〜。

 

某月某日

 

みなさ〜ん。
ここは有名な、アンコールワットですよ〜。
弁慶さんの時代には荒れ果ててるそうですけど
私たちは光り輝くアンコールワットに参ってるんですよ〜。

 

弁慶さんは〜とっても退屈そうなんですけど〜
彫刻や壁画の出来を見たら〜ここの王様のすごさが分かります〜。
安南の王様とは〜大違いですね〜。
国民が豊かで立派な街があることは〜いいことなんですよ〜。

 

感動したので〜私〜踊ります〜。

 

あの・・・弁慶さん・・・踊ったらすぐおひねりもらいに行くのは・・・
あまりよくないです・・・・。

 

某月某日

 

マラッカ海峡の海賊さんに出会います〜。
弁慶さんの交渉のおかげで〜パガンという〜
とても栄えた都に運んでくれることになりました〜

 

でも〜海賊さんが〜途中で私を売り飛ばそうとしたんで〜
弁慶さんの剣舞と私の舞を堪能して頂きました〜。

 

その後はとっても素直でしたよ〜。
弁慶さんも大満足みたいでした〜。
そうそう、弁慶さんは〜途中から〜船長さんって呼ばれるようになりましたよ〜。

前の船長さんはどこへ行ったんでしょうね〜。

 

極楽浄土に迎えられてると〜いいですねぇ〜。

 

某月某日。

 

みなさ〜ん。パガンの都ですよ〜。
では早速私、踊ります〜。
仏様とお坊様に踊りを奉納いたしますね〜。

 

このあたりまでくると〜段々情報が入ってきます〜。
ずっと遠くの、アフリカという国には〜
とっても色の黒い人が住んでるそうです〜。

 

それから、ずっとずっと西の方のフランクという国には〜
金色の髪で青白い肌の人が住んでるそうです〜。

 

あれ〜私〜肌は黒いですけど〜髪は金色です〜。
はわわ〜どこへ行けばいいんでしょうね〜弁慶さ〜ん。

 

どっちも〜西の国だから〜どんどん西へ行けばいいんですか〜。
まるで〜ありがたい御経を取りに行く〜みたいです〜。

 

某月某日

 

とにかく西へ行こうという弁慶さんの提案で〜
私たちは西へ西へと向かいます〜。
途中お坊様に出会いました〜。
なんでも〜この先には〜ムスリムという人が住んでいて〜
偶像崇拝者を殺してるそうなんです〜。

 

偶像崇拝ってどういうことなんでしょう〜。

ああ、仏像を拝んではいけないんですね〜。
ムスリムの人は〜メッカという街を拝んでるそうです〜。
一日、５回も五体倒地して拝むんだそうですよ〜。
信心深いんですね〜。

 

弁慶さん〜あの〜テロリストって〜なんですか〜。
はわ〜ムスリムさんの国では〜女の人は〜
目以外全部隠さないといけないんですね〜。
弁慶さんは〜物知りです〜。

 

つまり〜浮気すると〜テロリストさんに〜命を狙われるんですね〜。
そのために〜みんな〜人目に付かないように〜するんですね〜。
弁慶さんも〜浮気しちゃ〜だめですよ〜。

 

某月某日。

 

みなさ〜ん。ここがムスリムさんのくにですよ〜。
まだタージマハルは出来てないですよ〜。
世界一美しいお墓だというのに、私、みれないなんて残念です〜。
なんでも〜お后様のために〜作ったそうなんです〜。
でも〜弁慶さんは〜そういうもの〜作らなくていいですよ〜。

 

ここから〜もっともっと西に行くと〜バグダッドっていう〜
とってもとっても栄えている〜都があるそうです〜。
そこには〜世界中から商人が集まっていて〜
世界中の話題が聞けるそうです〜。

 

では〜私〜お礼に〜新しい踊りを披露しますね〜。
逆光を利用して〜影を見せる踊りです〜私も〜いろんな踊りを〜練習してるんですよ〜。

 

弁慶さん・・・なんでそんな険しい顔なんですか〜。
一緒に踊りましょうよ〜弁慶さ〜ん。
ちょっと布が透けたからって〜影ですよ〜弁慶さ〜ん。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　少女義経伝・弐・エンディングＢに続く