少女義経伝外伝・弐対応後日談
身代わり地蔵
ここは、京の都の紅葉の経営する孤児院。
今日も子供達は元気いっぱいで紅葉と鈴はてんてこ舞い。
これが変わることのない紅葉の日常。
でも、今日は、ちょっとだけ違ったことがありました。
鈴：もみじおねえちゃん。お客さんだよ。
紅葉：鈴、どなたがお見えになったの？
楓：どなたってほどご大層な人が来たわけじゃないわよ。
紅葉：楓じゃない。よくこちらに来ましたね。つかれたでしょう。
楓：そんなつかれるってほどじゃないわよ。戦も終わって街道もそれなりに整備されたから。
弁慶：・・・・・・・
紅葉：弁慶様、お久しぶりです。
弁慶：・・・ひ、ひさしぶりだね紅葉・・・
楓：あんたなんでその程度の荷物であごがあがってるのよ。弁慶、日頃怠けすぎなんじゃない。
紅葉：楓、いくら弁慶様でも、あんなにたくさん荷物を持たせたら大変でしょう。
楓：いいのよ、弁慶なんだから。
鈴：弁慶おにいちゃん。荷物おろしてください。みんなで手分けして運びますから。
弁慶：・・・い、いやべつに・・。
鈴：みんな〜っ！お客さんの荷物を部屋に運んで〜っ！
鈴が遊んでいる子供達に声を掛け、紅葉がそれをもう一度繰り返すと
子供達はよってたかって弁慶の荷物を奪うとてんでに荷物を運んでいった。
もちろん、一番大きな荷物は紅葉が持っていく。
鈴：弁慶おにいちゃん、楓おねえちゃん。こちらへどうぞ。
弁慶：あ、ああ・・ありがとう。
楓：なんか、イナゴの大軍に襲われたみたいね…
さてさて、離ればなれだった姉妹につもる話は尽きない。
弁慶は気を利かせて鈴と一緒に子供達の遊び相手をやっている。
紅葉：それで、九羅香様は鎌倉に出仕されたのですね。
楓：厳密に言うと、出仕じゃないわよ。頼朝の身代わりにされたのよ。
紅葉：身代わりなのですか。
楓：頼朝を討ったのがあんたなんだから、あんたが責任もてってさ。
紅葉：あれは不可抗力でしょう。
楓：おねえさまって、ああいう性格でしょ。頼まれたら断れないのよね。
紅葉：それで、楓はこちらに来たのですね。
楓：まあね。理由の一つはそれだわ。
紅葉：理由の一つ？他に何か理由があるのですか。
楓：あるわよ。紅葉、あんたいつまで子供の面倒だけ見てるつもり。
紅葉：いつまでって…
楓：あんた、いい加減縁談まとめなさいよ。父も母も心配してるんだから。
紅葉：それでしたら、もう楓が弁慶様と結婚したでしょう。
楓：あんた、労咳だったらもう治ったでしょ。
紅葉：労咳のままでしたら、子供達の面倒も見ていられません。伝染ります。
楓：そりゃ弁慶が言ってたことよね。だから、ちょっと難しい術だけど、使ったんじゃない。
紅葉：身代わりの術ですね。…あれは、お話だけだと思ってました。
楓：病を人形（ひとがた）につけて流すのよ。ま、雨乞いより上手くいく可能性低いけど。
紅葉：それには感謝してます。
楓：感謝されるほどのことでもないわよ。運よ運。
紅葉：でも、それと縁談とは…
楓：大ありよ！ていうか、あたしがまず気になるのよ。
紅葉：楓が？
楓：そうよ。あんた、弁慶のことどう思ってるわけ？
紅葉：弁慶様のことを、どう思うって言われても…
楓：……あたしもね、すこしは、悪かったかなって思ってるのよ。
紅葉：楓が悪いと思うことはありません。弁慶様が決めたことなのです。
楓：ほら、弁慶のこと、引きずってるんじゃない。
紅葉：引きずってるつもりもありませんよ。
楓：あーったく。だから、あたしが気になるんじゃない。紅葉が縁談まとめてくれたらあたしの気も
楽になるのよ。だからさっさと縁談まとめなさい。
紅葉：それはいくらなんでも無茶ですよ。
楓：・・・・あんた、そこまで、あたしに、怒ってるわけ。
紅葉：誰も怒ってません。
楓：じゃ、見合いしにぐらい、奥州に帰ってきてもいいじゃない。
紅葉：この子達はどうするんです。奥州に連れて行くわけにはいかないんです。
楓：そういうと思ったわよ。だから、弁慶が倒れるぐらいの荷物になったのよ。
紅葉：どういうことです。
楓：あんた、仕送りをいくら送っても全部孤児院に使っちゃうでしょ。
紅葉：いくらあっても足りませんから。
楓：一応、紅葉に合わせた衣とか香とか一式持ってきたから。
紅葉：それで…
楓：法皇様への献上品もあるから、あれで貴族でも紹介してもらえばいいわよ。
紅葉：私は、ここを離れたくないのです。
楓：じゃ、子供好きで気のいい奴を探してもらうわよ。
紅葉：そんな心配をしてもらわなくても、私は十分幸せですから。
楓：あんたがそういっても、あたしが気にかかるのよ。
紅葉：人にはそれぞれ、幸せというものがあるのです。
楓：まあ、…そこまで言うならいいわ。でも、あたしたちもここにいていいでしょ。
紅葉：ええ、それはかまいませんよ。
楓：さてと、じゃ、弁慶を呼ぼうかな。
紅葉：では、私は晩ご飯の準備でも致しますね。
ごっつん。
楓：大丈夫ですか、楓。
紅葉：ったく、ぼんなりしてるんじゃないわよ。紅葉。あんた働き過ぎなんじゃない。
楓：無理はしてないつもりなんですけど。
紅葉：あんたの無理してないは普通の人間の働き過ぎなのよね。
楓：・・・・楓、なぜ、私が目の前にいるんです。
紅葉：なんでって…あああ、しまった！
紅葉は、楓の首に掛けてあった守護地蔵を収めた筒を楓の首からひったくって取ると中を確かめた。
紅葉：ああああ、なんてことかしら。砕けてるじゃない。どーすればいいのよこれ。
楓：その地蔵がどうかしたのですか。
紅葉：これって、万が一紅葉の病気が再発してた場合に備えて作ってきた身代わり地蔵なのよ。
楓：その、身代わり地蔵がどうかしたのですか。
紅葉：だから、前使った地蔵と同じで、病気を移して流すんだけど…
楓：だけど？
紅葉：ああもう、失敗例として話には聞いていたけど本当になるとは思わなかったわ。
間違った使い方すると、身代わりにならずに入れ替わりになっちゃうのよ。
ああああああ、ずっと身につけて運んでたから、あたしと地蔵が同期しちゃったじゃない。
楓：…つまり、地蔵と私が入れ替わらずに、私と楓が入れ替わった、ということなのですね。
紅葉：簡単に言うと、そうなるわね。
楓：それで、どうするんです。みんなにそう言った方がいいでしょうか。
紅葉：まあ…予備の地蔵があるから、元に戻るのは難しくないわ。
楓：なら、すぐに戻りましょう。
紅葉：だけど、これ所持者と同期させておく必要があるから、２，３日かかる…
弁慶：おーい、紅葉ー。
楓：あ、べ、弁慶・・
紅葉：あ、べんけい・・さま。…
弁慶：どうしたんだ二人とも？
楓：な、なんでもありません。
紅葉：な、なんでも…ない…
弁慶：そうか？それならいいんだけど、子供達が呼んでたから。
楓、今から部屋の片付けをやるから…
紅葉：そんなことしなくて…いいです。
弁慶：いや、紅葉にやらせるわけにもいかないよ、ちょっと待ってて。すぐ料理の手伝いに行くから。
楓：あ、その…
鈴：もみじおねーちゃん。みんなおなかすいたって。
楓：はい・・
紅葉：あ、はい。すぐにつくるからね。
鈴：はーい。じゃ、それまで中で遊んでます。
弁慶：じゃ、俺も子供達と一緒にいるよ。
弁慶と鈴は唐突に現れたのと同じぐらい唐突に去っていった。
紅葉と楓は冷や汗三斗。
楓：楓、あなた、料理できるの？
紅葉：全然だめ。
楓：しかたないですね。二人でいつも一緒にいるようにすれば、なんとかなるのでしょう。
紅葉：ま、まあ…そうかもね。
楓：でしたら、楓の気分が優れないことにして、今日は早く休むことにしましょう。
紅葉：ま、まあ・・・紅葉のいいようにしてくれていいわよ。
楓：決まりですね。とにかく、人を近づけないようにしておけば大丈夫です。
紅葉：・・・・そうね。
楓は、そっと紅葉の手を見る。
端から見れば、自分で自分の手をじっと見つめているようにしか見えないだろうけど。
紅葉の手は、昔から白魚のような指、というわけではない。
槍使いで、おまけに、小さい頃からいろんな仕事をこなしてきたのだ。
楓：どうしたんです？
紅葉：…あんた、この手を見て、なんにも思わないわけ？
楓：どこか怪我でもしたんです？
紅葉：……手、みせてみなさいよ。
楓：手…
紅葉と、楓が、互いに手を見せ合う。
楓の手は、しなやかで、綺麗なものだ。
楓：手ですね。
紅葉：あんたってば！あんたはこれ見てもなんにも思わないの。あんたの手、荒れまくってるじゃない。
楓：そういわれれば、…そうですね。手入れする暇がありませんでしたから。
紅葉：ああもう！あんたってばずっとそうなのよ。人の心配する前に自分の心配しなさいよ！
楓：楓、何をそんなに叫んでるんです。
紅葉：叫びたくもなるわよ。ったく、これ、働き者の手だ、なんて言う男なんていやしないのよ。
いい？あんた、もう少し自分を大切にしなさいよ。…体の節々まで痛むじゃない。
楓：ええ、…時々、寝込むことがありますね。
紅葉：それが余計だってのよ！…あのね、あんたが働くのはあんたの勝手。
だけど、それを心配する人っているのよ。わかる？
楓：心配する人ですか…でも…私にはべつに…
紅葉：あの子達は？
楓：あの子達のためにも、私ががんばらないといけないんです。
紅葉：て・つ・だ・わ・せ・な・さ・い
楓：でも…
紅葉：あんたが全部自分でしたって、あの子達の為にもならないわよ。まず、そっからはじめなさい。
楓：でも、楓は、弁慶様を働かせすぎです。
紅葉：あは、ま、あれはいいのよ。弁慶だもの。
楓：よくないです。妻が夫を支えるのが当然でしょう。逆になってどうするんですか。
紅葉：……紅葉って、なんでもかんでも、自分で抱えたがるのね。
楓：楓が無責任にすぎるんです。長話がすぎますよ、子供達をまたせないようにしないと。
紅葉：そうね、…すぐに作らなきゃ。
普段は、紅葉が一人で作って鈴がみんなを待たせている。
今日は、紅葉と楓が料理を作って、弁慶と鈴が子供達を待たせている。
弁慶：珍しいな。楓が料理を作るっていいだすなんて。
鈴：弁慶おにいちゃん。楓おねえちゃんは料理を作らないの。
弁慶：ああ、普段は俺が作ってるからね。
鈴：荷物を持つのも、掃除をするのも弁慶おにいちゃんなんでしょ。楓おねえちゃんはなにをしてるの。
弁慶：楓は、巫女の仕事が忙しいんだよ。
鈴：でも、料理ぐらい出来た方がいいと思う。
弁慶：やれば出来るだろ。でも、巫女の仕事が大変なんだよ、きっと。
鈴：単にさぼってるんです。
弁慶：そうかなあ。まあ、べつにいいよ。
鈴：そういうものなんですか。紅葉おねえちゃんは、そんな大人になっちゃいけないっていってます。
弁慶：人それぞれだよ。自分の仕事しかしなくて、家事やらない男はいくらでもいるだろ。
鈴：その方がいいって紅葉おねえちゃんはいってます。
弁慶：なんで？手伝ってくれた方がいいだろやっぱり。
鈴：手伝ってもらうと、実家に帰ったとき、困らないからって。
弁慶：ああ、なるほど。そういうことなんだ。…って、そんなこと紅葉が言ってるの？
鈴：実践的共同生活術を教わってるんです。かならず、自分にしか出来ないことを身につけろって。
弁慶：だけど、それじゃ困るだろ。やっぱり誰が病気になってもお互いが助け合わないと。
鈴：そういうことを見越してちゃんと段取りをしなさいって、紅葉おねえちゃん言ってました。
弁慶：それで、鈴はどうするのがいいと思う？
鈴：紅葉おねえちゃんみたいに働いて、たくさん家族がいたらいいなぁ。
弁慶：そうだね、ここは賑やかだね。
そう、ここは賑やかなのだ。
そういう会話をしている最中にも、あっちこっちで子供達が怒鳴り合うぐらいに。
紅葉：・・・・
台所で、紅葉が何か言おうとして、楓にとめられたような気配がした。
いや、正しくは、紅葉の体に入っている楓が何かを言おうとして
楓の体の中に入っている紅葉が止めたわけだが。
楓：・・・弁慶・・（さま）・・・・ちょっと手伝って・・・（ください）。
弁慶：はい、今行きますーっ！
なんとなく、違和感があるが、弁慶にとって、楓の命令は絶対であるらしい。
鈴：弁慶お兄ちゃん。あれでいいのかなあ。
聞かれても困る。人それぞれなのだ。
やがて、おっきなお盆一杯に載せられた皿と、そのさらにてんこ盛りの料理を持ってきた
弁慶、そして、おひつに、特別に炊いたお米を入れたおひつを抱えた紅葉（つまり楓だ）と
手ぶらの楓（つまり紅葉だ）が食堂へと帰ってきた。
紅葉が（つまり楓だ）が不器用に茶碗に米をもり、楓が（つまり紅葉だ）が
てきぱきと料理の皿ととりざらを子供達に配っていく。
はっきり言うが、違和感ありまくる光景だ。
もちろん、それに最初に気づくのは、毎日紅葉を見ている子供達である。
もみじおねえちゃん。病気なの？とか
もみじおねえちゃん、手を怪我したの？とか
紅葉ねーちゃん、大丈夫？とか。
その都度、大丈夫と答える紅葉。だが、いらいらしている様子なのは傍目にもわかる。
楓が紅葉に耳打ちする。
紅葉がそれを聞いてみんなに呼びかける。
紅葉：みんな、はい、自分の席についてね…じゃ、手を合わせて、みんなで声を合わせて…
いただきます。
紅葉が深いため息を一つつくと、紅葉と並んで食べ始める。
鈴：楓おねえちゃん。紅葉おねえちゃん。病気なの？
楓：そんなことありませんよ。どうしたの？
鈴：んーとね。紅葉おねえちゃん、変だよ。
紅葉：どこが変だと思うのよ。
鈴：んーとね。…なんとなく。
楓：大丈夫よ。鈴。疲れがたまっているだけですから。
紅葉：そうそう、ここ最近、休んでないから。
鈴：・・・紅葉おねえちゃんがそういうなら。
弁慶：どこか紅葉に変わったところでもあるのか？
鈴：・・・弁慶お兄ちゃん。絶対鈍感だと思う…
晩ご飯が終われば夜が来る。
貧乏な孤児院である。日が暮れたらそれで一日はおしまい。
もうみんな寝る時間である。
子供達を寝かしつけ、自分たちも寝るわけだ。
楓：じゃ、弁慶、あんた今日は一人で寝なさい。
弁慶：ああ、紅葉と話があるんだろ、ごゆっくり。
いや、弁慶おにいちゃん。いまから男の子達の部屋で寝るわけであるが
ゆっくりと子供達が寝かせてくれるかどうかは、わからない。
たぶん、夜通し遊び通すことになるのだろう。男の子は手加減がないのだ。
紅葉：よく出来たじゃない。あたしそっくりだったわよ。
楓：なんだか、つかれました。いつになったら元に戻るんです？
紅葉：あんたが、この地蔵をつけて、しばらく暮らしてくれればいいのよ。
同期がとれさえすれば、あとは前と同じようにごっつんとぶつかれば元に戻るわ。
楓：私は、いつになったら戻るのかっていうことを聞いてるんです。
紅葉：いつになるかしらね。こればかりはよくわからないわよ。実例を見たのは一度だけだもの。
楓：そうですか。では、明日一日はこの調子なんですね。
紅葉：明日は病気になるの、いい？
楓：病気に…
紅葉：そ、あたしとあんた、仲良く病気になって寝てることよ。同期とれたら元にもどればいいから。
楓：そうですね…楓、長旅でつかれているのでしょう。休むといいですよ。
紅葉：あたしは、あんたの心配をしてるのよ。……過労で病気になりそうじゃない。
楓：この体は、怠けすぎで息がすぐあがりますよ。
紅葉：普通はそういうものなのよ。あんたが無茶しすぎなの！
楓：鍛えれば強くなります。
紅葉：別な方向にきたえてんのよ。霊力が落ちたら巫女廃業なんだから。
楓：はいはい。…では、お休みなさい。明日は早いですよ。食事の準備ぐらいしてから休みましょう。
紅葉：そうね、それぐらいは、やっときましょか。
弁慶が聞いたら、びっくりしたろう。
間違っても楓が人の手助けをするなんて言うはずがないから。
そして、翌朝。
楓はものすごく大切なことを忘れていたことに、気づいてしまった。
気づいたときには全くの手遅れだったが。
弁慶：おーい、楓。朝だよ。起きて。
楓：ん・・あ、寝過ごしてしまいました。
ごっちん。
紅葉：なによ騒々しい。まだ外真っ暗じゃない。一番鶏が鳴いたていどでしょ。
楓：ああ、ごめんごめん。奥州にいた時の癖が抜けなくて。
紅葉：あたしと紅葉とで作るからいいって
楓：だからごめんってば。
弁慶：弁慶様。おはようございます。
・・・・・・・・・・・・・・・・
３人：えーっ！
紅葉：ああああああ、この馬鹿弁慶が〜っ！あたしと紅葉と体いれかわっちゃったから
身代わり地蔵使ってなんとかしようと思ってたのになにするか！
楓：な、何するかって言われても…俺そんなのしらないし…
弁慶：楓、元はといえば楓が妙なものを用意するからでしょう。弁慶様に八つ当たりしないでください。
紅葉：ああ、そうだったわ。毎朝弁慶があたしを起こしに来るの忘れてた。
弁慶：弁慶様にそういうことをさせるからこういうわけのわからないことになるでしょう。
楓：ま、まあ楓。とりあえず、元に戻す方法あるんだろ。
紅葉：・・・・地蔵、一から作り直すから、一月ぐらい…かかるわよ。
楓：ひ、ひとつきー。
弁慶：弁慶様。致し方ないでしょう。我慢です。
紅葉：っていうか、泣きたいのはこっちよ。こんな調子じゃ地蔵作ったからって次なにがおきるかわかんないわよ。
弁慶：まあまあ、何事も受け入れなければだめですよ。
紅葉：あんたがいうな！
楓：もうわけがわからん…
受験シーズンだから落ちはないほうがいいのです。
３人：あんたが一番無責任！
わけがわからないままおしまい。
