めりかるうぃっしゅ う゛ぃう゛ぃっど
〜解説 川崎冬美〜
「さて、再びこちらは実況のセインさんです。解説の川崎さん
ここまでの戦いをどう見ますか」
「どうっていわれても、まだお互い様子見してるみたいだな。
けど、ティアナさんとコロナは、いきなりガチンコ勝負に入ってるみたいだ。
そろそろ、空中戦組にも動きが出てくるかもしれないぜ」
「では、その空中戦組の動きに注目してみましょう。あー、高感度マイクで
現場の音声が拾えているようです、では、現場のヴィヴィオちゃんの声を通して
空中戦組の戦いをご覧ください」
「注目されても、何かいい手があるわけじゃないんだけどね、ライチェントゥークス」
「ですがマスター、このまま引きつけているだけでは、ただ時間が過ぎていくだけです」
「うん、なんとかヴィヴィオががんばって、相手を一人でも落とさないと、役割が
果たせてないよね。ライチェントゥークス、あれやってみようか」
『あれですか』
「うん、あれ」
『あのときはレイジングハートの支援があってのことでしたよ』
「わかってる、けど、あれからヴィヴィオだって練習したんだよ」
『昨日一日やっただけの付け焼き刃じゃありませんか』
「やってみなけりゃうまくいくかどうかわからない……行くよ！」
『了解です、我が主』
「ヴィヴィオには何か考えがあるみたいだな。
大人組は、スバルさんとエミーとで足を止めてのたたき合いをやってるし
エリオさんとヴィータさんは、逆に高速でのたたき合いをやってる。
ザフィーラさんとキャロさんはにらみ合いか……けど、シグナムさんあいてに
ヴィヴィオがいったい何ができるっていうんだ？」
「どうやら、ヴィヴィオの攻撃手段は、アクセルシュートを放ってから
それを防御させてる間に間合いを詰めて肉弾攻撃を加えることのようです。
マルティプルアタックで迫る魔法弾、しかし、さすがはシグナムというべきか
シュランゲフォルムで魔法弾をたたき落とすとそのままヴィヴィオに反撃を加えた」
「あ、シグナムさん、それはヴィヴィオの手だ」
「解説の川崎さん、それはいったい？……おっと、シグナムが攻撃したのは幻影のヴィヴィオだった。
ヴィヴィオの本体は上空から攻撃を加える体勢に入っているっ」
「一撃必倒、ディバイン……バスター！」
「これにはシグナムも対応しきれない、ディバインバスターの直撃でライフポイントに1000ダメージ。
さらにヴィヴィオが追いうちで間合いを詰めて殴りにかかる。これもクリーンヒット」
「あ、ヴィヴィオ、踏み込みすぎだ」
「解説の川崎さん、それはいったい？」
「ヴィヴィオが間合いを詰めたところで、シグナムさんがヴィヴィオに素手でカウンターを入れる
機会を与えたんだよ。きれいにはいったな」
「しかし、ヴィヴィオのLPダメージは300止まり、追い打ちでシグナムが受けたダメージの５００を
考えると、差し引き２００ポイント分、ヴィヴィオが優勢か」
「シグナム、いったん後退してください、援護にはフェイトさんが出ます」
「わかったシャマル、いったん下がる」
「ライチェントゥークス、シグナムお姉ちゃんを下げさせずに確実に落とすよ」
「まってヴィヴィオちゃん」
「え、なんでキャロおねえちゃん」
「フェイトさんの動きが本当に速い、踏み込んだら逆に２：１でヴィヴィオちゃんがやられる」
「あ、そうか、相手はフェイトママだよね。わかった、踏み込まずにフェイトママを待つよ」
「うん、その方がいいよ」
「空中戦組は、フェイトとシグナムが交代して戦い続ける模様です。
一方の地上組の様子はどうでしょうか、現場にいる中島さんに聞いてみましょう、中島さーん」
「はい、こちら中島月光です。こちらでは、今、ティアナさんとコロナちゃんの１on１バトルの真っ最中です」
「巨大なのに速い、よほど練習してきたんだね」
「そうだよティアナさん。けど、このスピードでも当たらないなんて」
「現役執務官は、こういうゴーレムタイプの敵とも戦わないとね」
「誘導弾だってダブルラリアットで迎撃」
「おお、ティアナさんが放った包囲誘導弾を、両腕を伸ばした回転防御で全弾たたき落とした」
「……目が回る……これ、ゴーレムに乗ったまま使うのはやばいね、ブランゼル」
『私もそう思います、マスター』
「コロナちゃんは目を回してるみたいです。その隙にティアナさんは、ダガーモードで
ゴーレムを切り刻みにはいります」
「ゴーレムを切り刻んだって無駄無駄無駄ぁ。ゴーレム自体にはLPが入ってるわけじゃないんだからね。
魔力結合を切るつもりなら意味があるけど、このゴーレム、打たれ強さには定評があるよ」
「だったら、ゴーレムごと投げ飛ばすっ」
「ああ、ティアナ執務官、ゴーレムを抱えるとそのまま投げ飛ばした」
『マスター、ティアナさんは本当に力持ちですね』
「ブランゼル、そんなのんきな……」
「えと、実況のセインさん」
「はい、こちらセインです、なんでしょう現場のメガーヌさん」
「ここで大人組に大きな動きです。ついにエース・オブ・エースが出動しました。
フラッグ防衛はシャマルと回復中のシグナムに任せる作戦のようです」
「はい、情報ありがとうございますメガーヌさん。
エース・オブ・エース相手にこども組はどう戦うんでしょうか」
「なのはさんが先に出てくるのは予想外だったな。どうしようか……」
「私に生かせてもらえませんか」
「ん、アインハルト、やるつもり？」
「はい、自分のこぶしがどこまで届くか、やってみたいんです」
「……わかった、なのはさんの足止めは、確実にやってね。
けど、無理はしないで、あくまで、アインハルトがうちの切り札なんだから」
「わかりました」
「どうやら、こども組はエース・オブ・エースに覇王をぶつける作戦のようです。
さて、覇王相手にエース・オブ・エースはどこまで戦えるのでしょうか」
「ヴィヴィオさんのお母様、お手合わせ願います」
「私でよければよろこんで」
「エース・オブ・エースと覇王の戦いが今まさに始まろうというところですが
ここで再びCMです」
戦いはさらに続く。