僕は、マグストラタム学園の落ちこぼれ。
５人の召喚少女の助けを借りて、召喚師としての
単位取得を目指す、召喚学科の学生だ。
５人の召喚少女の助けを借りて、召喚師としての
単位取得を目指す、召喚学科の学生だ。
ただ、それだけだったはずなのに、今、僕は
学園主席のアスレイ、後輩とはいえ折り紙付きの魔法剣士レッジと
一緒に、覇権戦争の命運を左右するかもしれない重大任務の
リーダーとして、魔王軍の補給拠点を目指している最中だ。
学園主席のアスレイ、後輩とはいえ折り紙付きの魔法剣士レッジと
一緒に、覇権戦争の命運を左右するかもしれない重大任務の
リーダーとして、魔王軍の補給拠点を目指している最中だ。
まどか：でもマスター。しばらく、私たちのお話を離れますよ。
マスター：え？また背景説明があるの？
卯月：出番がなければやられることもないよ。
マキ：気がついたらやられてたってこともありえますけどね。
アスレイ：主人公がそんな簡単にやられてたまるものですか。
晶：いつからあんたが主人公になったのよ。
結：まあまあ、姉さん。人生はみんな１人１人主人公ですよ。
レッジ：下らない落ちで死ぬ主人公もあるぜ。
マスター：え？また背景説明があるの？
卯月：出番がなければやられることもないよ。
マキ：気がついたらやられてたってこともありえますけどね。
アスレイ：主人公がそんな簡単にやられてたまるものですか。
晶：いつからあんたが主人公になったのよ。
結：まあまあ、姉さん。人生はみんな１人１人主人公ですよ。
レッジ：下らない落ちで死ぬ主人公もあるぜ。
これじゃいつまで経っても前にすすめないや。
さっさと、場面を変えてもらおう。
さっさと、場面を変えてもらおう。
エイミィ：そう、…アレック、負けちゃったんだ。
ここは、魔王軍のホートウィッシュ攻撃部隊の作戦司令部。
三魔将の１人、攻撃作戦の司令官、エイミィが、状況報告を受けている最中だ。
三魔将の１人、攻撃作戦の司令官、エイミィが、状況報告を受けている最中だ。
エイミィ：アレックはどこへ行ったの？
副官：はっ。アレクサンドラ様でしたら、態勢を建て直して敵遊撃隊を追っております。
エイミィ：アレック、二回目も、失敗するかもね。
副官：まさか。アレクサンドラ様ほどの方が、二度も負けるとは…
エイミィ：もう二度負けた。次負けたら三回目。…そうなる前に、あの街、落とす。
副官：状況は一進一退とはいえ、かなりの打撃を与えております。おそらくあと５日もすれば落とせるかと。
エイミィ ：５日も待ってられない。まだ、王都から援軍、来てない。
副官：そういわれれば…その通りですね。
エイミィ：手持ちの兵力だけでここまで維持してる。彼ら、こっちの作戦、気付いたかも。
副官：では、遊撃の魔族軍を呼び返して全力で攻め落としましょうか。
エイミィ：もう、手遅れ。それに、５日あれば落とせるなら、そこまでしなくていい。
副官：ですが、今、待ってられないと…
エイミィ： まだ、手札、ある。
副官：手札ですか…
エイミィ：最後の三魔将、エイミィ、呼び出してみる。
副官：最後の三魔将？エイミィ様、それは危険です。
エイミィ：危険、わかってる。戦ってる人、みんな危険。エイミィだけ、安全なこと、ない。
副官：それでしたらせめて、誰か伝令にやらせてはいかがでしょう。
エイミィ：伝令、かえって死にやすい。エイミィなら、大丈夫。
副官：はっ。わかりました。お気をつけて。
エイミィ：しばらく、指揮、任せた。
副官：はっ。アレクサンドラ様でしたら、態勢を建て直して敵遊撃隊を追っております。
エイミィ：アレック、二回目も、失敗するかもね。
副官：まさか。アレクサンドラ様ほどの方が、二度も負けるとは…
エイミィ：もう二度負けた。次負けたら三回目。…そうなる前に、あの街、落とす。
副官：状況は一進一退とはいえ、かなりの打撃を与えております。おそらくあと５日もすれば落とせるかと。
エイミィ ：５日も待ってられない。まだ、王都から援軍、来てない。
副官：そういわれれば…その通りですね。
エイミィ：手持ちの兵力だけでここまで維持してる。彼ら、こっちの作戦、気付いたかも。
副官：では、遊撃の魔族軍を呼び返して全力で攻め落としましょうか。
エイミィ：もう、手遅れ。それに、５日あれば落とせるなら、そこまでしなくていい。
副官：ですが、今、待ってられないと…
エイミィ： まだ、手札、ある。
副官：手札ですか…
エイミィ：最後の三魔将、エイミィ、呼び出してみる。
副官：最後の三魔将？エイミィ様、それは危険です。
エイミィ：危険、わかってる。戦ってる人、みんな危険。エイミィだけ、安全なこと、ない。
副官：それでしたらせめて、誰か伝令にやらせてはいかがでしょう。
エイミィ：伝令、かえって死にやすい。エイミィなら、大丈夫。
副官：はっ。わかりました。お気をつけて。
エイミィ：しばらく、指揮、任せた。
場面は変わって、ここはルテジアさんが寝泊まりしている家。
ルテジア：普通に少年の家っていいなさいよ。ったく、魔王軍のやつらめ。あいつらが来るから
あたしの家も疎開対象になっちゃうじゃない。あーあ、いつおわるかなぁ。
ギュンター：はーはっはっは。学園から薬をもらいに来たぞ。
ルテジア：あー来たか馬鹿貴族。そこらへん並んでるから適当に持って行きなさい。
あと、あんた、薬の原料は来てない？
ギュンター：残念だがないようだな。実家には至急送ってくれるよう手紙を出したのだが。
ルテジア：忘れ去られてるんじゃない？他の連絡手段を使ってみたら。
ギュンター：忘れ去られるわけはないが、むしろあいつが心配だな。
ルテジア：どういう事よ。
ギュンター：手紙は、あいつの荷物の中に託けてあるのだ。あいつ、ちゃんと王都で荷物を軍に渡していればよいが。
ルテジア：…あんた、今、なんていった？
ギュンター：だから、あいつが王都に持っていくはずの軍宛の手紙の中に託けたと言ったが、なにか？
ルテジア：………あんた、しばらく留守預かっておいて。
あたしの家も疎開対象になっちゃうじゃない。あーあ、いつおわるかなぁ。
ギュンター：はーはっはっは。学園から薬をもらいに来たぞ。
ルテジア：あー来たか馬鹿貴族。そこらへん並んでるから適当に持って行きなさい。
あと、あんた、薬の原料は来てない？
ギュンター：残念だがないようだな。実家には至急送ってくれるよう手紙を出したのだが。
ルテジア：忘れ去られてるんじゃない？他の連絡手段を使ってみたら。
ギュンター：忘れ去られるわけはないが、むしろあいつが心配だな。
ルテジア：どういう事よ。
ギュンター：手紙は、あいつの荷物の中に託けてあるのだ。あいつ、ちゃんと王都で荷物を軍に渡していればよいが。
ルテジア：…あんた、今、なんていった？
ギュンター：だから、あいつが王都に持っていくはずの軍宛の手紙の中に託けたと言ったが、なにか？
ルテジア：………あんた、しばらく留守預かっておいて。
ギュンター：そんなことを言われても、薬を学園に持って行かねば…
ルテジア：うるさい！それどころじゃない！あいつに万が一があったら、あたしは…なんて申し開きすりゃいいのよ！
エイミィ：こんにちは。
ギュンター：やあお嬢さん。いらっしゃい。だけど、ここの主は今留守なんだよ。もし僕でよければ…
エイミィ：変態、黙れ。
ルテジア：エイミィ、久しぶりね。
エイミィ：久しぶり、ルテジア。ところで、あの変態男は何者だ
ギュンター：顔を見るなり変態とは、失礼な娘だ。一体どこの田舎から出てきたんだ。
エイミィ：魔都…
ルテジア：エイミィ！ちょっと待ちなさい。ほら、変態、あんた、薬もってすぐ学園に行きなさい。
もたもたするな、急げ！
ギュンター：そうさせてもらおう。しかし、この娘、何か魔族のようにも見えるが…
ルテジア：あーあー、気のせい気のせい。こんな時期に街に入れる魔族なんて、あたしぐらいよ。
ギュンター：それもそうだろうな。…では、薬は確かに預かった。ではさらば。
ルテジア：うるさい！それどころじゃない！あいつに万が一があったら、あたしは…なんて申し開きすりゃいいのよ！
エイミィ：こんにちは。
ギュンター：やあお嬢さん。いらっしゃい。だけど、ここの主は今留守なんだよ。もし僕でよければ…
エイミィ：変態、黙れ。
ルテジア：エイミィ、久しぶりね。
エイミィ：久しぶり、ルテジア。ところで、あの変態男は何者だ
ギュンター：顔を見るなり変態とは、失礼な娘だ。一体どこの田舎から出てきたんだ。
エイミィ：魔都…
ルテジア：エイミィ！ちょっと待ちなさい。ほら、変態、あんた、薬もってすぐ学園に行きなさい。
もたもたするな、急げ！
ギュンター：そうさせてもらおう。しかし、この娘、何か魔族のようにも見えるが…
ルテジア：あーあー、気のせい気のせい。こんな時期に街に入れる魔族なんて、あたしぐらいよ。
ギュンター：それもそうだろうな。…では、薬は確かに預かった。ではさらば。
ギュンターは、薬を鞄に詰め込むと走って学園へと帰っていった。
ルテジア：それで、あたしのハーブティーでも飲む？
エイミィ：ルテジアのハーブティ頂くの、何年ぶりかわからない。
ルテジア：じゃ、すぐに準備するわね。
エイミィ：だけど、今、そんな暇ない。すべて終わったら、ゆっくり飲みたい。
ルテジア：あ、そ。あんたも今じゃ魔族軍の司令官なんでしょ、出世したものね。
エイミィ：わたしなんて、全然たいしたことない。ルテジアに比べたら、落ちこぼれ。
ルテジア：あんたこそ、あたしを買いかぶり過ぎよ。攻撃魔法も防御魔法も召喚術も全然だめでしょ。
エイミィ：天才化学者、触媒の悪魔、白衣の魔王、地獄の天使、三魔将のリーダー。
ルテジア：あー、そういう通り名もあったわね。でも、あれはあたしじゃないでしょ。
エイミィ：でも、正当後継者。
ルテジア：あたしの意志とは全く無関係にね。無理矢理あたしにそんなもの背負わせるんじゃないわよ。
エイミィ：それは、お互い様。エイミィも、継承者の１人。
ルテジア：あんたは、楽しんでるでしょ。
エイミィ：ルテジアのハーブティ頂くの、何年ぶりかわからない。
ルテジア：じゃ、すぐに準備するわね。
エイミィ：だけど、今、そんな暇ない。すべて終わったら、ゆっくり飲みたい。
ルテジア：あ、そ。あんたも今じゃ魔族軍の司令官なんでしょ、出世したものね。
エイミィ：わたしなんて、全然たいしたことない。ルテジアに比べたら、落ちこぼれ。
ルテジア：あんたこそ、あたしを買いかぶり過ぎよ。攻撃魔法も防御魔法も召喚術も全然だめでしょ。
エイミィ：天才化学者、触媒の悪魔、白衣の魔王、地獄の天使、三魔将のリーダー。
ルテジア：あー、そういう通り名もあったわね。でも、あれはあたしじゃないでしょ。
エイミィ：でも、正当後継者。
ルテジア：あたしの意志とは全く無関係にね。無理矢理あたしにそんなもの背負わせるんじゃないわよ。
エイミィ：それは、お互い様。エイミィも、継承者の１人。
ルテジア：あんたは、楽しんでるでしょ。
エイミィ：じたばたしても、始まらない。これが、魔族の生きる道。
ルテジア：別な道もあるわよ。あたしみたいに。
エイミィ：少数の魔族なら、受け入れられる。魔族の集団、受け入れられない。
ルテジア：なにも、同じ街に住むだけが共存でもないでしょ。で、今日の用事は何？
エイミィ：勧誘に来た。ルテジア、魔族軍に来る。そうすれば、戦い、終わる。
ルテジア：…馬鹿なことを言わないで。あたしは、１５年以上、ここで暮らしてきたのよ。
エイミィ：だから、ホートウィッシュ守るため。手、かして。
ルテジア：………ずいぶん、追い詰められてるみたいね。撤退したら？
エイミィ：ルテジアには、嘘つけない。苦しいの、ほんと。だけど、負けるから、違う。
ルテジア：じゃあ、一体どういう理由？
エイミィ：アレックから、報告来た。
ルテジア：…どんな報告？あんた、前から、説明が足りなさすぎだわ。
エイミィ：今から説明するとこ。ルテジアが大切にしてた子、アレックと戦った。
ルテジア：ふーん。王都に向かう道をアレクサンドラが封鎖してたってわけね。それで、無事なの？
エイミィ：そういうことじゃない。少年、魔族軍の本拠、目指してる。
ルテジア：ええっ！まさか…
エイミィ：そのまさか。エイミィ、ルテジアには、嘘言わない。
ルテジア：それで、あいつ、無事なの？
エイミィ：今のところ、無事。アレックのライバル、護衛についてる。
ルテジア：それなら、アレクサンドラにやられたりはしないでしょ。まあ、あたしの出番じゃないわ。
エイミィ：アレック、頭から湯気立ててた。
ルテジア：アレクサンドラらしいわね。
エイミィ：だけど、こちらも、本気出すこと、必要。少年、生かしておけない。
ルテジア：…………だから、協力しろって、言いたいの。
エイミィ：この街、落ちたら、戦い、終わる。長、殺人狂、違う。
ルテジア：どうかしらね。人間の方が戦いを止めないかもしれないわよ。
エイミィ：そのときには、人間、滅ぶ。魔族が滅ぼす、違う。
ルテジア：かもね。
エイミィ：協力、お願い。
ルテジア：ふふ。ひとつ、いいこと教えてあげるわ。
エイミィ：なに、ルテジア。
ルテジア：あの子、あなたが思ってるほど、弱くはないわ。
エイミィ：私も、あなたが思ってるほど、弱くない。
ルテジア：あなたが抜けたら、誰がここを攻めるのかしらね。
エイミィ：やっぱり、ルテジア、手助けしてくれないの。
ルテジア：あたしは、誰の味方もしないわ。でも、あなたが怪我したら、治してあげるわよ。
天才化学者、触媒の悪魔、白衣の魔王、地獄の天使のルテジアさんがね。
エイミィ：三魔将のリーダーは、だめ？
ルテジア：だめ、くどいよエイミィ。
エイミィ：わかった。今日は、帰る。だけど、あの少年、きっと、捕まえる。
ルテジア：ええ、いいわ。捕まったら…もし、本当に捕まえられたら、そのときは、また話しましょう。
エイミィ：約束して、いいか。
ルテジア：あなたが自分で探しに行きでもしない限り、あの子は、無事よ。
エイミィ：ルテジア、帰ってくるなら、この街、どうでもいい。
ルテジア：あちゃー、やぶ蛇だったかなあ。こりゃ。
エイミィ：…軽いお茶目。アレックには、城攻め、任せられない。
ルテジア：だといいけど。…ま、あたしがここにいるのも、あの事件のせいだもんね。
エイミィ：ルテジア、ひどいお人好し。魔族っぽくない。
ルテジア：そうかもね。だけど、あたしはあたしよ。ステレオタイプな見方されてもね。
エイミィ：…みんながルテジアみたいだったら…
ルテジア：？
エイミィ：なんでもない。仕事、帰る。
ルテジア：お疲れ様…なんて言ってていいのかしらね。一応、この町の住人としては、王国軍呼ぶべきかしら。
ルテジア：別な道もあるわよ。あたしみたいに。
エイミィ：少数の魔族なら、受け入れられる。魔族の集団、受け入れられない。
ルテジア：なにも、同じ街に住むだけが共存でもないでしょ。で、今日の用事は何？
エイミィ：勧誘に来た。ルテジア、魔族軍に来る。そうすれば、戦い、終わる。
ルテジア：…馬鹿なことを言わないで。あたしは、１５年以上、ここで暮らしてきたのよ。
エイミィ：だから、ホートウィッシュ守るため。手、かして。
ルテジア：………ずいぶん、追い詰められてるみたいね。撤退したら？
エイミィ：ルテジアには、嘘つけない。苦しいの、ほんと。だけど、負けるから、違う。
ルテジア：じゃあ、一体どういう理由？
エイミィ：アレックから、報告来た。
ルテジア：…どんな報告？あんた、前から、説明が足りなさすぎだわ。
エイミィ：今から説明するとこ。ルテジアが大切にしてた子、アレックと戦った。
ルテジア：ふーん。王都に向かう道をアレクサンドラが封鎖してたってわけね。それで、無事なの？
エイミィ：そういうことじゃない。少年、魔族軍の本拠、目指してる。
ルテジア：ええっ！まさか…
エイミィ：そのまさか。エイミィ、ルテジアには、嘘言わない。
ルテジア：それで、あいつ、無事なの？
エイミィ：今のところ、無事。アレックのライバル、護衛についてる。
ルテジア：それなら、アレクサンドラにやられたりはしないでしょ。まあ、あたしの出番じゃないわ。
エイミィ：アレック、頭から湯気立ててた。
ルテジア：アレクサンドラらしいわね。
エイミィ：だけど、こちらも、本気出すこと、必要。少年、生かしておけない。
ルテジア：…………だから、協力しろって、言いたいの。
エイミィ：この街、落ちたら、戦い、終わる。長、殺人狂、違う。
ルテジア：どうかしらね。人間の方が戦いを止めないかもしれないわよ。
エイミィ：そのときには、人間、滅ぶ。魔族が滅ぼす、違う。
ルテジア：かもね。
エイミィ：協力、お願い。
ルテジア：ふふ。ひとつ、いいこと教えてあげるわ。
エイミィ：なに、ルテジア。
ルテジア：あの子、あなたが思ってるほど、弱くはないわ。
エイミィ：私も、あなたが思ってるほど、弱くない。
ルテジア：あなたが抜けたら、誰がここを攻めるのかしらね。
エイミィ：やっぱり、ルテジア、手助けしてくれないの。
ルテジア：あたしは、誰の味方もしないわ。でも、あなたが怪我したら、治してあげるわよ。
天才化学者、触媒の悪魔、白衣の魔王、地獄の天使のルテジアさんがね。
エイミィ：三魔将のリーダーは、だめ？
ルテジア：だめ、くどいよエイミィ。
エイミィ：わかった。今日は、帰る。だけど、あの少年、きっと、捕まえる。
ルテジア：ええ、いいわ。捕まったら…もし、本当に捕まえられたら、そのときは、また話しましょう。
エイミィ：約束して、いいか。
ルテジア：あなたが自分で探しに行きでもしない限り、あの子は、無事よ。
エイミィ：ルテジア、帰ってくるなら、この街、どうでもいい。
ルテジア：あちゃー、やぶ蛇だったかなあ。こりゃ。
エイミィ：…軽いお茶目。アレックには、城攻め、任せられない。
ルテジア：だといいけど。…ま、あたしがここにいるのも、あの事件のせいだもんね。
エイミィ：ルテジア、ひどいお人好し。魔族っぽくない。
ルテジア：そうかもね。だけど、あたしはあたしよ。ステレオタイプな見方されてもね。
エイミィ：…みんながルテジアみたいだったら…
ルテジア：？
エイミィ：なんでもない。仕事、帰る。
ルテジア：お疲れ様…なんて言ってていいのかしらね。一応、この町の住人としては、王国軍呼ぶべきかしら。
エイミィ：呼ぶべきなら、あの変態がとっくに兵を呼んでる。
ルテジア：そうかもしれないわ。まあ、帰りは気をつけてね。
ルテジア：そうかもしれないわ。まあ、帰りは気をつけてね。
エイミィ：心配ない。すぐ、また会える。
ルテジア：じゃあね。
ルテジア：じゃあね。
まどか：やっと、私たちのターンです。
マスター：何かすごく物騒な会話が為されてたきがするんだけど…
アスレイ：気にしても仕方ないわ。私たちのするべき事は、そんなことじゃないでしょ。
マキ：そろそろ、目的の物資集積所です。明日にはたどり着けますね。
晶：携帯食料も、２日分はすでに出来てるわ。至近距離で様子を見て、襲撃ね。
結：これが終われば、後は帰るだけですね、マスター。
レッジ：終わればって、終わりもしないうちから帰り支度かよ。
卯月：壊せば終わりじゃないもん。遠足は帰るまで終わりじゃないんだよ。
レッジ：遠足と一緒にするな。
マスター：うーん。今回は、卯月に賛成だね。逃げる算段までしたうえで襲撃するべきだよ。
アスレイ：逃げる算段をして、攻撃出来るだけの力が、あるの？
マスター：何かすごく物騒な会話が為されてたきがするんだけど…
アスレイ：気にしても仕方ないわ。私たちのするべき事は、そんなことじゃないでしょ。
マキ：そろそろ、目的の物資集積所です。明日にはたどり着けますね。
晶：携帯食料も、２日分はすでに出来てるわ。至近距離で様子を見て、襲撃ね。
結：これが終われば、後は帰るだけですね、マスター。
レッジ：終わればって、終わりもしないうちから帰り支度かよ。
卯月：壊せば終わりじゃないもん。遠足は帰るまで終わりじゃないんだよ。
レッジ：遠足と一緒にするな。
マスター：うーん。今回は、卯月に賛成だね。逃げる算段までしたうえで襲撃するべきだよ。
アスレイ：逃げる算段をして、攻撃出来るだけの力が、あるの？
マスター：ここまで、まともな魔族の襲撃には遭ってない。たぶん、ルシードさんが上手くやってくれてるんだ。
だから、僕らはそれほど警戒されてないと思う。
アスレイ：希望的観測ね。
マスター：わかってるよ。だから…うん、帰りは、あれ使おうか。
まどか：あれって、もしかして、あれ、ですか？
卯月：危険だよ。一度も成功してない。
マキ：試したこともありませんけどね。
晶：そうね。面白そうじゃあるわ。だめでも、普通に逃げればいいだけよ。
結：そうですねマスター。あれは、成功すれば絶対安全です。
レッジ：なんだよ。あれ、じゃなんのことか全然わからないぜ。
マスター：すこしぐらい、秘密があったほうが面白いだろ。読者のいないところで教えてやるよ。
レッジ：なんだよその読者って…
アスレイ：とにかく、任務成功が最優先よ。私たちが帰る場所を、守るためにも。
マスター：もちろんだよ。アスレイ。
まどか：こういう場面ですから、やっぱり、あれやりましょうか。
卯月：さんせー！一度やってみたかったんだ、あれ。
レッジ：だからあれとかそれとかいうなよ。固有名詞が出ないのは老人ぼけだぞ。
マスター：みんな、得物を構えて…卯月、まどか、二人に台詞を教えてあげて。
まどか：はい、アスレイさん…マスターが構えたら…
卯月：レッジ、だからね…
だから、僕らはそれほど警戒されてないと思う。
アスレイ：希望的観測ね。
マスター：わかってるよ。だから…うん、帰りは、あれ使おうか。
まどか：あれって、もしかして、あれ、ですか？
卯月：危険だよ。一度も成功してない。
マキ：試したこともありませんけどね。
晶：そうね。面白そうじゃあるわ。だめでも、普通に逃げればいいだけよ。
結：そうですねマスター。あれは、成功すれば絶対安全です。
レッジ：なんだよ。あれ、じゃなんのことか全然わからないぜ。
マスター：すこしぐらい、秘密があったほうが面白いだろ。読者のいないところで教えてやるよ。
レッジ：なんだよその読者って…
アスレイ：とにかく、任務成功が最優先よ。私たちが帰る場所を、守るためにも。
マスター：もちろんだよ。アスレイ。
まどか：こういう場面ですから、やっぱり、あれやりましょうか。
卯月：さんせー！一度やってみたかったんだ、あれ。
レッジ：だからあれとかそれとかいうなよ。固有名詞が出ないのは老人ぼけだぞ。
マスター：みんな、得物を構えて…卯月、まどか、二人に台詞を教えてあげて。
まどか：はい、アスレイさん…マスターが構えたら…
卯月：レッジ、だからね…
マスター：「一人はみんなのために！」
全員：「みんなは一人のために！」
全員：「みんなは一人のために！」
まどかは槍を、卯月は拳を、マキは鞭を、晶は剣を、結は杖を、アスレイは本を、レッジは刀を
そして、もちろん僕はケータイデンワを天にかざして唱和する。
そして、もちろん僕はケータイデンワを天にかざして唱和する。
そうだ、明日は…明日には、すべてを終わらせるんだ。
そして、必ず、生きて帰ろう。…待っている、みんなのために。
そして、必ず、生きて帰ろう。…待っている、みんなのために。