Blue Fether's present オズの魔法使い。 配役 ドロシー：ルシード トト　　：所長 かかし　：ティセ きこり　：ルーティ ライオン：更紗（友情出演） 東の魔女：ダミー人形 北の魔女：ビセット 西の魔女：ゼファー ミランダ：？？？（登場まで伏せておく） オズ　　：バーシア エメラルドの都の管理人：メルフィ ナレーター：フローネ 第一幕 第一場：ドロシー、ＯＺの国へ到着する （幕は下りたまま、小さな家のセットが幕の前に置かれている。） ナレーション：ここは、アメリカの片田舎カンザスの農場。 　　　　　　　今日もドロシーは家でトトとお留守番です。 　　　　　　　しかし、ドロシーは負けません。いつの日にか意地悪な継母に 　　　　　　　目にものみせんと日夜努力に励んで・・・ ルシード　　：いきなり創作するな！（げし） ナレーション：だって、こっちの方がおもしろいのに・・・ 　　　　　　　（しくしく）そんなドロシーに天罰が下って、 　　　　　　　ドロシーのいる家が突然竜巻に襲われたのです！ （竜巻が襲ってくる効果音とともに、セットの家が空中につり上げられてそのまま天井へ消える） （しばらくして、幕が上がる ） （ど田舎の村のちょうど一番にぎやかなところらしき場所。 　家のセットに、銀の靴を履いたダミー人形が押しつぶされている。 　周りの見物人？もぜんぶダミー人形。 　幕が上がって１０秒ぐらい経ってから、家よりドロシーとトトが登場する） ドロシー：なんだここは？ トト　　：ばう？ ナレータ：ああっ、ありがとうございます。あなたが悪い魔女を退治してくださったのですね？ ドロシー：悪い魔女？なんだそりゃ。 （北の魔女登場） 北の魔女：足元を見て見ろよ。悪い魔女がつぶされてるぜ。 ドロシー：・・・確かに、家になにかつぶされてるな、かわいそうに。 北の魔女：まあ、自業自得ってやつだな。あいつは悪いことばかりしてたんだから。 ドロシー：あ、そ。まあいいや、ところでここはどこなんだ？ 北の魔女：ここは偉大な魔法使いＯＺが治めるオズの国。 ドロシー：聞いたことないな。ところでカンザスにはどうやったら帰れるんだ？ 北の魔女：聞いたことないな、カンザスなんて。 ドロシー：まねするな（げし） 北の魔女：いたた・・・いきなり殴るな。 ドロシー：いきなり殴らなきゃよけるだろうが。 　　　　　で、実際なんか手はないのか？ 北の魔女：まあ、俺には方法はわからないが、偉大な魔法使いのＯＺ様なら知ってるかもな。 ドロシー：おずさま？なんだそりゃ？ 北の魔女：この国を治める偉大な魔法使いだよ。 　　　　　エメラルドの都に住んでいて、出来ないことは何一つないんだ。 ドロシー：そうか、ほかに当てもないしちょっと出かけてこよう。 北の魔女：裸足で行くつもりなのか？ ドロシー：仕方ないだろ。靴なんてもらってねえんだ。 北の魔女：ならそこの銀の靴でも履いていけば？ ドロシー：ま、仕方ないな。おお、はかったようにぴったり。 北の魔女：あなたがシンデレラ様だったのですね。 ドロシー：だれがシンデレラだ（げし） 北の魔女：いきなり蹴るな。 ドロシー：いきなり蹴らなきゃ防ぐだろうが。 　　　　　まあいい、とにかく、これで旅に出る準備も出来た。 　　　　　エメラルドの国へ向けて出発！ 北の魔女：ああ、その前にちょっと・・・ ドロシー：なんだ？ 北の魔女：（ぶちゅ：キスした場所はほっぺたである） ドロシー：ぐわ、な、な、な・・いったいなにお 北の魔女：殴ったり蹴ったりしてくれたお礼だよ。じゃよい旅路を （北の魔女、走って舞台の袖へ脱出） ドロシー：・・・ち、逃げ足の早い。 　　　　　さて、トト、こんどこそエメラルドの都へ出発！ （ドロシー、歩いていく、舞台暗転） 第二場：ドロシー、脳味噌のないかかしに出会う （ドロシーが歩いていくと、道の真ん中で泣いているかかしに出会う） ドロシー：おい、おまえ、道の真ん中でなにやってる。 かかし　：あうぅ・・・いつまで経っても作業が終わらないんですぅ ドロシー：さぎょうだあ？一体なにやってんだ、おまえ。 かかし　：タマネギの皮むきですぅ。どこまでむいても皮しかないんですぅ。 ドロシー：おまえ、頭大丈夫か？タマネギの皮なんて茶色いところだけとりゃいいんだよ。 かかし　：あ、そうなんですかぁ？ティセ初めて知りました。 ドロシー：（げし）おまえは今かかしの役だろうが。 かかし　：はい、ご主人様、ティセはかかしの役ですぅ。 ドロシー：・・・・まあいい、おまえのその馬鹿さ加減も、きっとオズの魔法使いがなおしてくれる。 　　　　　さあ、一緒に行こう。（この行棒読み） かかし　：はい、ご主人さま、ティセもお供いたしますっ。 トト　　：ばう。 ドロシー：・・・なんか先行きものすごく不安になってきた・・・。 （ドロシー一行、歩いて立ち去る。舞台暗転） 第三場：ドロシー一行、心のない木こりに出会う。 （ドロシー達が歩いていくと、道の真ん中で動けなくなっている木こりに出会う） ドロシー：この国じゃ道の真ん中で粋だ折れるのが流儀なのか？ かかし　：そうなんですか？ティセ初めてしりました。 トト　　：ばうぅ？ ドロシー：・・・いちいち突っ込むのも疲れてきた・・・。 　　　　　おい、そこのブリキ人形、邪魔だからどけ。 きこり　：ブリキ人形じゃなくて木こり！。 ドロシー：じゃ、きこり、道の真ん中で止まってたら邪魔だ、どけ。 きこり　：筋肉痛で動けないんだよ。そこのスプレー取ってくれる？ ドロシー：ったく、世話の焼けるやつだな、ほれ。 きこり　：ありがとお（全身にスプレーを吹きかける） ドロシー：それ服の上から掛けていみあるのか？ きこり　：もう、細かいことは気にしたらだめだよ。 ドロシー：まあいい、じゃ、動けるようになったならどけ。 きこり　：やだ。 ドロシー：なんだと！ きこり　：黙って聞いていればさっきから言いたい放題。 　　　　　許さないんだから！。 ドロシー：おい、おまえ、ちょっと待て。 きこり　：なによ。 ドロシー：おまえ、もしかしてそのハンマーで木を切ってるのか？ きこり　：もちろん、このハンマーは愛用のルーティハンマーなんだ。 ドロシー：ハンマーで木が切れるか！ きこり　：そんなことないよ、このくさびをハンマーで打ち込んで・・・ 　　　　　あれ？くさび、くさびはどこに？ かかし　：きこりさん。くさびってもしかしてこんな金（かね）で出来た 　　　　　三角なものですかあ？ きこり　：うん、そうだけど、知ってるの？ かかし　：さっき所長が持っていって捨ててましたぁ きこり　：え？捨てたって・・わあ、あんな崖の下じゃもう取れないよぉ 　　　　　あのくさびは木こりの心なのにぃ ドロシー：（こめかみを押さえて）・・・なあ、オズの魔法使いなら 　　　　　代わりのくさびをくれるかも知れないぜ。 きこり　：あ、そうかも、じゃ一緒にいこ。 ドロシー：ああ、まあな・・・ （ドロシー一行、きこりと共にたちさる、舞台暗転） 第四場：ドロシー、臆病なライオンに出会う。 （ドロシー一行が歩いていくと、突然トトが草むらに向かって突進する） トト　　：バウバウバウ ドロシー：どうしたトト？なにかいるのか？ かかし　：あうぅ・・ご主人様待ってください。 きこり　：もう、落ち着きがないんだから。やっぱりみんな子供ね。 （おまえにだけは言われたくない、と言い返したいが芝居を壊さないために言えないドロシーであった） トト　　：バウバクバウ （一同、トトにほえられておびえきっているライオンを見つける） ドロシー：おい、そこまでにしておけ。（トトを押さえる） ライオン：（完全におびえたままふるえている） ドロシー：あ〜もう大丈夫だから心配するな。 　　　　　悪かったな、驚かせて。 ライオン：（すこし表情が和らぐ） ドロシー：あ、あ〜、俺の言うことが理解できるか？ ライオン：（こく：うなずく） ドロシー：・・・・・・ かかし　：あうぅ・・あのライオンさん可哀相ですぅ。 ドロシー：・・・そうだな、おい、そこのおまえ。 きこり　：（ぽか）ドロシー！おまえって呼んじゃ可哀相だってば！ ドロシー：・・・あ、そこのライオン。俺達と一緒に行かないか。 　　　　　偉大な魔法使いのオズってやつなら、勇気って物をくれるかもしれないぜ。 ライオン：うん・・・。 （ライオン、ドロシーになつく） ドロシー：さて、じゃ出発するか。 きこり　：しゅっぱつ！ （一同歩いていく、舞台暗転、幕）